ありがとう

随分長いこと放置してしまいました。


この一週間は実家に帰省。母方のおじいちゃんが亡くなったからです。


一報を受けたのが先週金曜日の朝、母親からの電話でした。通夜が日曜、お葬式が月曜と知らされて、日曜昼の新幹線で帰ることにしたのですが、なんかだもう呆然。土曜のバイトはほとんど上の空で普段やらないようなミスをしたりで散々。


母方の祖父なので頻繁に会うことはなかったけど、それでも2〜3ヶ月に1度は一緒に食事して可愛がってもらいました。特に母方は女系家族で、孫で男は俺ともう一人だけだから尚更だったかも。小坊の頃は将棋を教えてもらって、負かされた時の俺は泣いて悔しがったっけ。。。


そんなおじいちゃんも90を超えてからは体調を崩して、この一年はずっと病院暮らしでした。俺が東京に出てきてからは実家に帰った時しか会えなかったから、大学とか色んな話をもっともっと聞かせてあげたかった。今更ながらに悔やまれます。


通夜の夜、棺の中のおじいちゃんを見て、年甲斐もなく涙が溢れて止まりませんでした。そんな俺を見ておばあちゃんが「わざわざ来てくれてありがとう。おじいちゃんもきっと喜んでるよ」と言ってくれて、、、本当は逆の立場なのに。


おじいちゃんは甘いものが大好きだったから、東京駅で花園饅頭の「ぬれ甘なっと」を買いました。葬儀会社の人に頼んで棺の開けてもらい、半分をおじいちゃんに、半分を孫一同で食べました。喜んでくれたかな、おじいちゃん。




月曜のお葬式はずっと泣いてました。


出棺の直前、全員で棺の中に花束を入れる時におばあちゃんが言った「先に待っててね」の一言。


火葬の直前、棺の上にお線香を乗せる時、今年小学生になる従姉妹の子供が無邪気に言った「おじいちゃん、天国行ってね」の一言。


人前で臆面もなくこれほど泣いたのは記憶にありません。これで本当にお別れ、二度と会えなくなることを思い知らされた瞬間。色んなことを教えてくれたおじいちゃん。一緒に食事した時の優しい笑顔。色んなことが次から次へと心から溢れてきて、自分の感情を制御できませんでした。


そんなおじいちゃんも火葬に付され、煙となって天国へ。病室では、亡くなる直前まで俺ともう一度将棋の勝負をしたがっていたことを後で母親から聞かされました。その願いを叶えてあげることはできなかったけど、いつか俺自身の夢を叶えて、自信をもって仏前に報告できるよう頑張ります。


それが何よりのおじいちゃんへの手向けと信じて。




一週間が経ち、東京に戻ってきてようやく気持ちの整理ができました。月曜日から新年度、また新しい一年が始まります。そうそう落ち込んでばかりもいられない。来年度はきっと俺にとって勝負の年になると思ってます。


勉強に、遊びに、ますますもって本気ですよ、俺は。


おじいちゃん、どうか天国から見守っていてください。