ライブドア事件で思ったこと

「主文、被告人を懲役2年6月に処する」




どうもこんばんは、trattoriaです。


全国が注目したライブドア事件、第一審判決が下されました。執行猶予なしの実刑


俺は法律関連は全く分らんので、この判決が重いのか、軽いのか、あるいは妥当なのか、それは分りません。判決後ホリエモンは「重く受け止めつつも納得できない」とのコメントを発表。控訴は間違いないでしょう。そして控訴審で弁護側・被告側どちらに有利な判決が下されても(99%控訴棄却・あるいは一審支持だと思いますが)、不利な判決を下された側は上告、最高裁まで審議は続くと思われます。結審にはまだまだ時間が必要。


さて、今回の判決での世間の反応は様々でした。実刑は当然とする者、不当判決だと非難する者、淡々と客観的に判断する者。web上で様々な議論がなされ、見ていて飽きません。そんな中、俺の思いはというと、、、



有罪は致し方なしかなと。




執行猶予があるとかないとかの量刑については判断できませんが、ホリエモンは罰を受けるべきだと、そう思います。


そう思う理由の一つ目。それは社長の立場としての責任。今回の公判でホリエモンは一貫して「全て部下がやった。俺は知らなかった」と事件への関与を否定しました。でも社長という立場を考えると、この言い訳が通用しないのは小学生にも分かります。


「ほう・れん・そう」という言葉があると聞きました。これは新社会人が新人研修で最初に勉強することだそうで、「報告・連絡・相談」の頭文字を取ったもの。部下は上司に「ほう・れん・そう」しなければならず、上司は部下からの「ほう・れん・そう」を聞かなければならない。


社長は会社経営の最高責任者。会社組織の舵取り役として部下を監督する責任があります。その社長が「部下のやったことだから俺は無罪だ」と主張してもそれは通らない。「ほうれんそう」しなかった部下も悪い(意図的にしなかったのでしょうが)ですが、それをさせなかった社長としてのホリエモンの責任も当然あるのではないかと。つか、これが認められなかったら社長の意味ないじゃん。


二つ目。これは若干(というかとても)本来の論点から外れていますが、あえて書きます。


それはホリエモンがいまだに莫大な資産を抱えているということ。


今回の事件では、粉飾決算が発覚して特捜部の捜査が入った時点でライブドアの株価は一気に暴落。最終的には上場廃止となり、株券はただの紙切れに化けました。


デイトレーダーはともかく、中・長期で投資をする人にとって企業の業績や業績見通しは非常に重要な判断材料です。その材料が粉飾され、結果多額の損失を出した人にとってホリエモンが未だに多額の資産を保持しているのは許しがたい事実でしょう。判決後、ホリエモン5億円の保釈金を即座に納付して保釈されました。これより未だいかに多くの資産を保持しているかが伺い知れます。


よく「株は自己責任だ」と言われますが、それは企業コンプライアンスが大前提です。企業はコンプライアンスに則り業績及び見通しを発表する。投資家はその情報を信じてその企業に投資する。あとは企業の努力により業績が決まり、それによって株主は利益を享受(あるいは損を)する。これが本来の姿であるべきはずです。


しかし今回はその大元であるコンプライアンスが機能していなかった。社長・役員は不正な粉飾で得た多くの利益を抱え、株主は「自己責任」の一言で片付けてほったらかし。これは許されるべきことではないと思います。この件に関しては株主訴訟の民事裁判があるので、そちらの判断に委ねられることになりますが。。。はてさて、どんな結果になるのでしょうか。




とまぁホリエモン裁判についてごたごた書きましたが、最後にもう一つ言わせてください。つか、むしろ俺はこの一言が言いたいために今日のブログを書きました。












ホリエモンが有罪なら日興コーディのお偉いさんも有罪だよな?




今晩はこんなとこで。


では、またノシ