「桜花抄」についてもろもろ思ったこと
どうして新海監督の映画はこんなに心がざわめくのか。
背景が綺麗だから? 人物描写が素晴らしいから? 音楽が美しいから?
多分どれも正解。そして不正解。
背景・人物・音楽は映画を構成する要素としてはとても重要なもの。だけどそれだけじゃない。それだけじゃない何かが新海監督の映画にはある。
日常の何気ない一言。普段は気にもしない一瞬を切り取った風景。どこかで聞いたことのある音。思い通りにならない想い。苦しい、どうしようもない、行き場のない感情。これら様々なものがひとつひとつ繋がって、それが俺を惹きつける。
人を好きになる感情に似てるとも思った。人を好きになる要素には見た目の好みや性格がある。人を判断するには見た目と性格を考えれば手っ取り早い。
これらは重要な要素だけど、でも人を好きになるにはそれだけじゃ足りない。それはその人のふとした仕草であり、様々な表情であり、何気ない一言であり、、、こんな色々なものが積み重なって、「あ、俺はこの娘が好きなんだ」って思う。閃きみたいなもの。きっとそれと同じ。
どうもこんばんは、trattoriaです。
週末は「桜花抄」の鑑賞で終わりました。10回以上見た。でも後悔はしていない。
色々と素晴らしいことばかり書いてきたけど、実は微妙にツッコみたいところもあったりします。ここで書くと激しくネタバレになるので書きませんが、、、ちょっと現実離れした展開だったかな〜と。でも、誰の心にもある「素敵な恋をしたい」「こんな恋がしてみたい」という想いを映像化したと思えば充分ありだと思います。
3次元から脱却してから随分日が経ちましたが、なんか久しぶりに恋がしたいって思いましたよ。今は特に好きな人はいない俺ですが、昔経験したあの切なくどうしようもない想いをもう一度味わってみたい、本気でそう思いました。好きにな人できねーかな。。。
前々作「ほしのこえ」は、宇宙と地球に分かれた二人がメールをとおしてお互いの想いを伝え合うと物語。そして前作「雲のむこう、約束の場所」は原因不明の眠りに陥った少女を目覚めさせるため、少年が飛行機で少女との約束の場所に飛ぶという物語でした。
前作、前々作はいずれもSFの要素が多く取り入れられ、映像・音楽に加え、その奇抜な展開も含めて大いに楽しめる内容です。でも、本作「秒速5センチメートル」はSF的な要素は一切なく、ごく普通の少年少女のごく普通の日常を描いたもの。逆に言うと、奇抜な展開の援護射撃は一切受けられず、純粋なストーリーの本質だけが問われる物語。第二話「コスモナウト」、第三話「秒速5センチメートル」で二人の関係がどんな展開を見せるのか、続きが楽しみです。
てゆーか、なんかこのまま映画館に突撃しそうな勢いなんですがどうしてくれやがりますか。アニメ映画を見に行くなんて、小坊の頃に親と一緒にドラえもんを見て以来。しかも隠れオタの俺が。。。
そして忘れちゃいけないのが聖地巡礼。豪徳寺と岩舟が一気に名所になっちまいました。yahoo路線で検索したら、俺ん家の最寄り駅から3時間弱で片道4,300円。これは、、、
行けない距離ではない!
…往復1万は(´;ω;`)キツイ
でも見てみたいなぁ。あの一面の田んぼと桜の木。そして田んぼの脇にある小屋(ぉ。つか、あの桜は実在するんでしょうかね。ちょいと気になるところです。
今晩はこんなとこで。
では、またノシ