「ひぐらしのなく頃に」を終えて〜解・目明し編〜

trattoria2006-10-11


どうもこんばんは。


ドラゴンズ優勝おめでとーっす!!名古屋出身の私めは当然ドラファンです。今年は終始安定した試合運びでの優勝でした。特に山本昌ノーヒットノーラン。数多くの修羅場を経験した者だけができる、まさに打たせて取る老獪なピッチング。年も年だし球威は全盛期には程遠く、せいぜい出ても130km/h台。そんな山本昌がここまでこれたのは伝家の宝刀「スクリューボール」があればこそでしょう。右打者には外角に逃げ落ち、左打者には膝元に食い込むこの球を投げる投手は多くありません。決め球として使えるのはセリーグでは山本と石川(ヤ)ぐらいでしょうか。そして守護神の岩瀬。スリークォーター気味にマウンドの端から投げるスライダーは二段階に変化するそうですね。いつぞやの漫画にあった"対角線投法"顔負けです。川上憲伸も殊勲の16勝。いや、言うことないっす。


打っては中軸の活躍が良かったのは言うまでもないでしょう。2年前の日本シリーズ、空中戦で打ち負けた反省を踏まえ横浜からウッズを獲得した作戦は見事的中。そして福留も和製スラッガーとしての役割をしっかり果たしました。


まさに投打が噛み合った結果としての優勝ですね。外からの補強ばかりに専念し、選手を育てなかったツケが回ってきたどこぞの球団には真似できないでしょう(スイマセン、アンチなもんで一言多くなりました…)。


では、目明し編行ってみますか。
※以下、目明し編ネタバレありです。




























砂漠にビーズを落としたと少女は泣いた。少女は百年かけて砂漠を探す。
砂漠でなく海かもしれないと少女は泣いた。少女は百年かけて海底を探す。
海でなくて山かもしれないと少女は泣いた。本当に落としたか、疑うのにあと何年?


































冒頭の軽妙な学園脱走シーンを見て、アノ結末を誰が予想できたでしょうか。


この目明し編綿流し編の舞台裏を見ることができました。
悟史を想うあまり狂気に奔る詩音。
その狂った想いを正面から受け止めた沙都子。
目明し編での名場面を挙げるとしたら、迷わず地下拷問室での詩音と沙都子の対決を挙げます。
実際は対決というよりは詩音の沙都子に対する一方的な拷問ですが、悟史への純粋な想いの強さを考えれば、歪んだ詩音の感情を沙都子の想いが(死と引き換えに)凌駕したと考えられるでしょう。


この最後のシーンを見るまで、俺は沙都子に対して良い印象を持っていませんでした。にーにーと泣き叫び、一人では何もできない子。そんなとんでもなく弱っちい存在。むしろ詩音の気持ちも分るなーとすら思ってました。


でも沙都子は心の底で、誰にも話すことのなかった最も深いところで過去自分が犯した過ちの贖罪を願い、そのため自分に過酷な試練を与え続けていた。悟史が失踪してから1年ものあいだずっと。それを最後の最後、目の前で思い知らされた詩音の気持ちはいかばかりだったでしょうか。自分より完全に弱い存在だと思っていたのに、その最期の瞬間に完全に自分を凌駕した。本編の最後、自ら死を選ぶ詩音は、多くの人を殺した罪悪感や悟史のいない世界への絶望だけでなく、沙都子の死に際に感じた自らの無力感も死を選ぶ原因になっていたのではないでしょうか。俺は最後の瞬間の詩音の気持ちがちょっとだけ分るような気がします。


悟史を好きになり、魅音を思いやることのできる詩音はとても純粋な心の持ち主。
悟史を想う気持ちは誰よりも強く、目明し編ではその方向が間違っていただけ。
それはこの後の皆殺し編・そして祭囃し編で証明されます。


詩音はとてもお気に入りのキャラです。
普段は飄々としていながらも、いざとなると感情を露にして行動しようとするところとか(@皆殺し編)。
俺的ひぐらしベストカップルは赤坂・梨花ですが、次点は悟史・詩音ですね。
なんか、この二人には是非うまくいってもらいたいという希望も込めて。


このセリフも↓
「あっちゃー、負けたくないですぅ!」
お気に入りです♪


今晩はこんなとこで。


では、またノシ